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こちらの展示は令和3年度観光庁補助事業への参加をきっかけに出会い・共鳴しあった、ホテルカンラ京都と東本願寺の御用達である植彌加藤造園株式会社による協同企画です。
東本願寺の飛地境内地の名勝「渉成園」を、命が響き合う「いきものの楽園」に見立て、植彌加藤造園の職人たちが制作しております。
渉成園は国指定の文化財庭園でもありながら、10,600坪という広大な敷地に多種多様な樹木・植物と水辺の環境を備えており、京都駅から徒歩10分圏内という市街地空間における生物多様性を守るいきものたちの避難地、ビオトープのような機能を果たしております。
さらに、100年前に枯死したビャクシンをはじめ、枯れ(老い)や死をも内包し命の理そのものを見つめる。いたるところに真宗大谷派の教えを反映している庭園です。
今回我々は、頼山陽が「渉成園記」において13の景色を選び記したように、通常、庭園では排除対象になるような存在をもあえて景色として取り込み、非公開の裏側に生息するいきものも含めた13種の景物を選び、スポットライトを当てました。
渉成園は五感を開放し、耳を澄まし、観察して巡ってみると、多くの発見があり、豊かな喜びと楽しみ、旅情と郷愁をもたらしてくれるお庭です。皆様も是非、実際に足を運び、小さな旅をお楽しみください。